赤岩山(白龍胎内巡り)2020.8.26

テーブル岩から 日和山灯台が見える
テーブル岩から 日和山灯台が見える

 夜に出る新日本海フェリーの乗船までには時間はたっぷりある。こんなに晴れ上がった日に、じっとしていることもなかろうと小樽近郊の山を物色した。下赤岩山の「白龍胎内巡り」という言葉が目についた。胎内巡りは修験道の行場に名付けられる、北海道の神社・仏閣は新しい。江戸期を遡ることはなく、多くは明治の入植以来のものだろう。その北海道に鎌倉時代以降の修験の道がある。

 おたる水族館からホテルノイシュロスを過ぎ、登山口の路肩に車を置く。整備されたハイキング道をしばらく登ると、道標が立つ右手に鳥居がある。そこが胎内巡りの入口。草生してはいるが、真新しいトラロープも張られ、急な山腹を下り気味に横切っていく、薮道を抜けると左上に峩々たる岩場がそびえ、右下に青い海が見える場所へ出る。突然開ける視界に驚きながら左右に切り立つ怪異な岩塔の間のルンゼを行く。右手に石仏を据えた風穴を見て、設置されたアルミの梯子を登り、岩穴から出るとコル状の場所。右先端は岩塔の頭となっており、そちらに行って展望を楽しむ。行場になるのだろうか石仏が多く設置されていて宗教色が濃い。引き返して登り返すと木柵で遮られたハイキング道へ出た。下赤岩山を越え、白龍本院から赤岩峠まで下る。そこに車道が通じていたので、赤岩山は午後に登ることにして、車をとりに戻った。

 峠で北原ミレイの石狩挽歌を聞きながら昼食をとり、午後から赤岩山を往復した。道中に展望はなく頂上もつまらなかったが、1カ所積丹の海が見える場所があった。次は、あそこを漕ぎたいものだ。朝のうちの行の甲斐なく、私の欲と煩悩は尽きることはないようだ。

風穴
風穴
眼下を遊覧船が行く
眼下を遊覧船が行く