蕃山 2020.3.30

 太平洋フェリーの仙台出港は12時50分である。それまでの午前中に仙台の裏山、蕃山で朝食がてら散歩することにした。夜は冷え込み、わずかながらの降雪もあったようだ。

 山岸登山コースの駐車場に車を置いて出発。梅の花を見ながら霜柱を踏む感触が懐かしい。低山とはいえ、なかなかの急坂を登らされる。無線中継施設が建つ頂は西風蕃山。西風は「ならい」と読むらしい。東風を「こち」と言うようなものだろうが、「ならい」は東北風にルビされることもあるので両方あるのだろうか

 ここから南に下って、小さなコルから蕃山に登り返す。標高は356㍍で西風蕃山よりやや低い。山頂に開山堂が建ち、仙台市街の展望もよい。この山頂に葬られた雲居禅師は伊達政宗に乞われて松島瑞巌寺の開山を行ったと伝えられている。雪と雲海、低山ならざる展望と雰囲気を楽しみながら、朝食をとる。

下山は栗生の住宅地へととり、歩道を歩いて駐車場へと戻った。

蕃山山頂で朝食
蕃山山頂で朝食
蕃山へ
蕃山へ
栗生へ下る
栗生へ下る


泉ヶ岳 2020.3.28

泉ヶ岳山頂
泉ヶ岳山頂

 岳のスプリングバレースキー場がまだ滑降可能とのこと。行ってみると南面の泉ヶ岳スキー場に雪はなく枯草の斜面になっている。そこから2㎞も離れていないスキー場がやっているのだろうかと不安になる。

 雪があって滑られる1枚のバーン、それでもリフトが動いている。支度をして早速出かけた。ゲレンデトップから浅い谷間をゆるやかに登っていき峠様の尾根に。ここで北泉ヶ岳へ行くか泉ヶ岳へ行くか迷った。標高は北の方が高いが、やはり仙台市民の山である泉ヶ岳に敬意を表しておこうと南東へと尾根を行くことにした。途中で出会った人は、「スキーだったら北泉ヶ岳のほうが楽しめる」と我々の気をくじかせたが、めげずに頂上へ。頂上には数人の登山者がいた。雪のない南側から登ってきているようだった。スキーデポまで引き返し、灌木の合間の細い雪道を横滑りとボーゲンでこなす。面白くはない。峠からは一転して快調。気持ちよく滑って、そのまま一気にゲレンデを駆け抜けた。(秋保温泉共同浴場300円)

泉ヶ岳山頂
泉ヶ岳山頂
雪が切れるのでスキーを置く 後方は船形山
雪が切れるのでスキーを置く 後方は船形山
峠から滑る
峠から滑る


蔵王(地蔵岳) 2020.3.27

地藏岳頂上
地藏岳頂上

 上天気つづき。今日こそ雨、すなわち休養と思っていたが曇り空。さすがに、今日も登ろうという気にはなれず、観光と決める。朝の銀山温泉を散歩してから、蔵王温泉まで足を伸ばすとスキー場がなんとか営業していた。

 正午を過ぎていたが、ロープウェイを使って山頂駅へ。そこから30分足らず登って地藏岳の頂上に立った。樹氷コースのモンスターなど期待できる時期ではなかったが、その芯となるアオモリトドマツの立ち枯れがひどい。焼け跡のように枯れた木々の間を滑る気にもなれず、樹氷コースのゲレンデへ戻った。100万人のゲレンデから横倉の壁を滑り、薄くまだらにつながった雪を拾ってロープウェイ山麓駅まで滑ることができた。降り始めた雨で、ここのゲレンデもクローズされるだろう。温泉は共同浴場の上湯200円に入った。

 

 今回の東北スキー旅で訪ねた所、それにしても仙台は都会だなぁ。

 ①中尊寺金色堂 ②わんこそばの東家 ③三内丸山遺跡 ④のっけ丼の青森魚菜センター ⑤八甲田山雪中行軍遭難資料館 ⑥銀山温泉

 ⑦秋保温泉 ⑧浅虫温泉 ⑨鳴子温泉 ⑩酸ヶ湯温泉 ⑪横向温泉 ⑫網張温泉 ⑬八幡平温泉郷 ⑭栗駒温泉 ⑮深沢温泉 ⑯蔵王温泉


栗駒山 2020.3.26

 往路に登山口まで行って、猛吹雪のため車から出ることもできなかった。今日は、そのリベンジ。快晴だったが風の強さは並ではなかった。吹雪の日に登らなくてよかった。

 シェルターを抜けたところに広い駐車場がある。この先、夏の登山口になるかがみ平までは車道が通じているが、今は雪で通行止。適宜、車道をショートカットしながらスキーをはいて登る。登山者は多いらしく、ツボ足やスキーの跡が多く残っている。

 かがみ平には避難小屋があったので、入り衣類をただして完全防御してから登る。ここから上は強風のためトレースは消えている。所々に現れるブッシュを避けながらひたすら登る。前方には雪煙を吹き上げる白い稜線、その先に栗駒の頂が見えるが、なかなか近づかない。途中でスキーアイゼンを着ける。カリカリにクラストした尾根を強風に耐え、風の息をはかりながら登った。こんな日の頂上はタッチだけでいい。シールもアイゼンも外さないまま下る。傾斜はゆるいので滑ってもいいのだが、転倒したら止まりそうもない。200㍍ほど下って西面の風裏に入り、そこでシールをはずす。

 滑降は適度な傾斜で楽しめた。ブッシュは出ているものの但馬の薮山から見れば障害ではない。ひと滑りして、風当たりの弱い陽だまりで昼食にする。かがみ平から下は雪もゆるみ、テレマーク向き。駐車場脇の車止めまで滑って終了。(新湯くりこま荘400円)

 

栗駒山山頂
栗駒山山頂
正面に栗駒山
正面に栗駒山
登りテレマーク、滑りアルペンだって
登りテレマーク、滑りアルペンだって


大松倉山 2020.3.25

 今日こそ本当に軽い山をという思いで選んだのが大松倉山(1047.5㍍)。

網張温泉スキー場から山に入るには簡単な登山届を書くだけ。「下山したら、報告くださいね」と言われるのは当然のこと。リフトを3本乗り継いだゲレンデトップは標高1320㍍で、そこから少しゲレンデを滑って山に入る。

 小山を一つ南側から巻いてコルへ。ここでボーダーに追いつかれた。大松倉山へは吹きっさらしの尾根となる。今日も風は強い。晴れているが足元から雪煙が舞う。ボーダーと抜きつ抜かれつして山頂へ。

 風の強い頂は居心地がよくない。シールをはずして早々に滑降に入る。後続のパーティがいくつか登ってきていたので、あまりみっともない滑りは見せたくない。ちょっと気合を入れてひと滑り。瞬く間にコルへと戻った。そのまま南東斜面に入ると古いシュプールが出てきて、標識まで現れた。どうやら古いスキーツァーコースらしい。風の当たりは弱く、降り注ぐ陽光が温かい。休まぬ手はない。スキーを脱いで飲み食いしながら休憩。こういう時間がたまらなく好きだ。

 休憩場所から、やや急な斜面を下りて少し進めば、そこはもうゲレンデの端だった。このコースを知っていたなら、大松倉山はもっと近かっただろう。あとは快適にゲレンデを飛ばし、回数券の残りを未練たらしく消化して、軽い半日を終えた。(網張温泉ありね山荘400円)

頂上直下 遠景は岩手山
頂上直下 遠景は岩手山
大松倉山が見えた
大松倉山が見えた
たまにゃ先行けとノートラックを譲る
たまにゃ先行けとノートラックを譲る


八幡平 2020.3.24

八幡平スキー場跡を登る
八幡平スキー場跡を登る

 八甲田山で散会してしてから、再び夫婦だけのみちのく二人旅。軽い所をと思って八幡平にやってきた。ガイドツァーのコースだから、たかが知れているだろうと思っていたのだが、これがなかなか。

 松尾鉱山跡を過ぎ、御在所と呼ばれるところが終点。ここから先のアスピーテラインはGWまでの開通めざして除雪中である。目の前に間歇泉のような水蒸気が吹きあがっているのが異様に思えた。ここは火山なのだ。

 八幡平スキー場跡から大黒森、茶臼岳、前山を経る周回コースをとる。背後の岩手山が南面とは違う猛々しい風貌を見せてくれる。天気は良い。ゲレンデ跡の広い斜面を登る。のんびり行って大黒森へ。山頂標識を探してさまよったが、それは高い場所にはなく、少し戻ったコース脇にあった。

 シールをつけたままコルへと下り、茶臼岳の登りにかかる。違うコースから先行していたツボ足の人に追いつき追い抜く。茶臼岳山荘という名の避難小屋に入り、昼食を兼ねて休憩した後、茶臼岳の山頂を踏む。

 頂上からはそのまま急斜面へと滑り込んだ。雪は適度にやわらかく危険は感じなかった。ここから前山を経ての長い滑降は楽しめた。逆コースのほうが良いかと思いもしたが、十分おつりがくる。途中からスキーのトレースがあったので、ここだけを滑りに来るのがガイドコースなのだろうか。

 除雪車が働くアスピーテラインを一度だけ横切り、駐車場所へと戻る。(八幡平温泉郷のときわ荘マグマの湯300円、家主不在で瓶に納金) 

八幡平スキー場跡を登る
八幡平スキー場跡を登る
茶臼岳山荘
茶臼岳山荘
前山を滑る
前山を滑る


八甲田山(銅像ルート・宮様ルート・箒場台ルート)2020.4.19~23

ガイドツァーの一行
ガイドツァーの一行

 八甲田は八甲田山というピークがあるわけではなく、大岳を頭とするいくつかの山々の総称である。このなだらかで広い山域はまったくのスキー天国である。数年前に宮様ルートを登って大岳をピークハントし、環状ルートを酸ヶ湯温泉に下ったことがある。

 19日は正午過ぎに5人が合流し、ダイレクトコースを途中まで登ってスキー場へ戻った。夕刻に2人加わり、初日のみ酸ヶ湯温泉に泊まる。20日は、悪天候でロープウェイも動かず、八甲田山雪中行軍資料館の見学やノッケ丼を楽しむ観光。この日、さらに2名が加わり、勢7名でモヤヒルズのケビンをベースとした。毎夜の宴会となった。

 

銅像ルート
銅像ルート
視界が悪い
視界が悪い
宮様~環状ルート
宮様~環状ルート
田茂萢から宮様ルートへ
田茂萢から宮様ルートへ

21日、相変わらず強風(25m/s以上)のためロープウェイは動かず。30分待った後、ダイレクトコースを登る。山頂駅に着くと中は人で一杯。ロープウェイが動いたのかと思ったが、ガイドツァーの一行だった。強風と視界不良の中、銅像ルートを滑る。地形図で先読みをし、GPSで現在地を確かめながら行く。前岳とのコルを越えると、風裏に入ったのか風当たりも弱まり、視界もいくぶんかきくようになった。標識もたくさん現れ小休憩の後、一気に銅像茶屋まで滑った。

22日、初めてロープウェイが動いた。乗客が殺到して100人乗りの箱が一杯で、ピストンするが9時に並んだ我々でさえ3便目になり、後続が入口までつづいていた。天候がよく視界がきけば、こんな楽しいスキーコースはない。宮様ルートから大岳環状ルートを気持ちよく滑って酸ヶ湯温泉へ下る。この温泉裏はスキー場だったが、今はリフトもなく、草木が茂りかけていた。 午後に3人帰路につく。



環状ルート~箒場台ルート
環状ルート~箒場台ルート
環状ルートを登る
環状ルートを登る
箒場台ルート
箒場台ルート
酸ヶ湯温泉
酸ヶ湯温泉

23日、酸ヶ湯から環状ルートをたどり、樹林から浅い谷間をつめていく。途中避難小屋には入らず、そのまま地吹雪模様の小岳へ。大岳西側の大斜面は魅力的だが、今日の天気では面白くあるまい。小岳から新雪を滑る。今日一番のハイライトである。どう間違っても車道に出るからルートファインディングにさほど気をつかうこともなく箒場台へ。2台の車があるからこそできるルートどりである。毎夜の宴会、仲間に感謝。


船形山 2020.3.16

船形山升沢コース
船形山升沢コース

 船形山の標高は1500㍍だから氷ノ山と同じである。ただし登高距離が7㌔㍍ほどあって長いのと、冬場に登頂するには天気に恵まれなければ難しい。それなのに登山口をまちがえて、1時間以上のロス。遅い登り始めになってしまった。

 旗坂野営場から升沢コースへと出発。林道をほんのわずか行った所に登山口がある。標識は30番から始まり、頂上が1番で終わる。昨日の雪で半ば埋もれた階段道をスキーで登る。旗坂平あたりからは雪も厚くなってきたので、帰りにここらまでは滑って下りられるだろうと思う。その先で、長靴で登って来た単独の女性に追いつかれ、先を譲る。三光の宮を過ぎた先でこの女性に追いついたが、道を失ったのかリングワンデリングをしたようなトレースがあった。この後、姿を見なかったのでここから引き返したのだろう。迷いやすい場所には違いない。

 升沢小屋で正午前だった。昼食をとって、完全に着込んで頂上への最後の登りに備える。コースは夏道の沢を離れて右手の尾根にとる。上部でオープンバーンがあったが、雪崩を警戒して、左手の樹林を絡むように登る。急登を終えると平らになり夏道と合流。ここから頂上までの尾根がやたら長く感じた。ようやくたどりついた山頂は20㍍/s超の烈風で、立っているのも苦痛だった。脇にある避難小屋にも入らず、早々に山頂を辞す。風当たりの弱い所に戻って、シールを外して滑る。夏道の沢に入ると膝下のパウダー。これが今日の最高の時間だった。トレースは消え果てていたので、迷わぬよう注意して滑り、帰った。(鳴子温泉200円)

船形山頂上
船形山頂上
升沢小屋
升沢小屋
鳴子温泉 
鳴子温泉 


箕輪山 2020.3.15

箕輪スキー場から往復
箕輪スキー場から往復

 3月14日の夕方近くに家を出て、約半月間の東北を山スキーと温泉を巡る旅に出た。相棒は相変わらずの古女房。舞鶴自動車道から北陸自動車道に乗り継ぎ、新潟手前のSAでダウンして車中泊。

  翌日、磐越自動車道を走り、まずは手ごろな山からと思って箕輪山を選んだ。西山麓の箕輪スキー場からリフトを用いて登り、山頂までは2時間足らずの距離だから足慣らしにはもってこいである。

 雪が多ければ、全山純白の斜面になるのだろうが、覚悟通りの寡雪で、針葉樹林帯を抜けると、灌木が頭を出す斜面になった。これに引っかからないで滑るのは難儀だ、おまけにクラストしている。そう思いながら登りつめ頂上へ。

 まずまずの見通しで、磐梯山や安達太良山がかすんで見える。北に吾妻山へとつながる雪の山稜も魅力的だった。下りはシールをとって灌木の合間を縫って滑る。第3リフトへとコースをとる選択肢もあったが、往路を戻る。灌木群は案じたほどではなく、うまくこなすことができた。また針葉樹林帯の中はやわらかな雪のままだったので、快適。その勢いのまま一気にゲレンデへと滑り込んだ。 

灌木帯を抜ける
灌木帯を抜ける
ゲレンデに滑り込む
ゲレンデに滑り込む
横向温泉中の湯 300円を玄関の箱に入れて入る
横向温泉中の湯 300円を玄関の箱に入れて入る


早池峰山

ガスが上がる早池峰山
ガスが上がる早池峰山
山頂
山頂

 三陸海岸シーカヤックの旅は松島から出て宮古で閉じた。そのピリオドとして早池峰山を登ることにした。

 カヤックを回収、車のルーフに積んで小田越へと車を走らせ、そのまま車中泊。

 翌朝早くに出発し、頂上を往復した。明け方まで降っていた雨は上がり、雲が時々切れて青空がのぞくというのは、最高のシチュエーション。薄雪草は花弁を落としていたが、他にいくつもの高山植物が目を楽しませてくれた。道もよく整備されていて女房殿はご満悦。百名山はいつも登りやすい。9時頃には車に戻ったので、ちょうど朝の散歩といった気分だった。