カテゴリ:沢登り



2015/11/25
11月25日:山から下りたとき、家族に無事下山を伝えるのは我が家の約束になっておりまして、以前は電話かメールで連絡していたのですが、相手が出なかったり文字を打つのが面倒だったりで、ついつい遅くなりがちでした。  携帯をスマホに替えたときラインとかいうものがあるのを知り、そこのスタンプを使えばいとも簡単ではないかと気づいたのです。...

2015/10/09
10月5日:屋久島の山旅のメンバーは5人。三木から800有余キロを走り、鹿児島からフェリーで4時間、宮之浦に着きました。その日は下準備を済ませてからオーシャンビューキャンプ場に泊まり、翌日に屋久杉ランドからビャクシン沢に入りました。ザイルなど必要ない沢歩きと思っていたのですが、大岩やいくつかの滝を越えていかねばなりません。巨岩がゴロゴロする渓相は、屋久島では取り立てて言うほどのことではないのでしょう。それでも最後のナメに会いたくてつめ登っていきました。「天国」と形容されるようにそれは素敵な所で、倒木と大岩に悩まされてきた身にはそこはまさしく天国でした。登山道へ出て石塚小屋に着いたときはもう真っ暗。昨晩に立ち寄った宮之浦の居酒屋「若大将」のご主人から聞いたこの小屋の怪談話。そのキイワード「約束したでしょう。」を口にする者もなく、夜は更けていきました。

2015/09/14
9月13日:今年3度目の小田原川。娘のリクエストで職場の同僚のNさんと3人で登ってきました。さすがにもう水は冷たく、陽ざしも秋の気配ですから、泳ぐ気にはなれませんでした。それでも、手足を水に浸していく爽快感と変化のある渓相を楽しみながら登るのは沢ならではものです。...

2015/08/24
8月23日:赤坂山の北面、耳川の支流折戸谷のそのまた支流にあたるうつろ谷を案内してきました。砂防堰堤を3つ越えて、10mの滝から始まるこの谷は、大小の滝を連ねて、その応接に飽きることがありません。泳ぎや飛びこみはないのですが、滝の飛沫を浴びながらのシャワークライムの涼感はこの季節ならではのものですね。要所要所でザイルを用いながらいくつもの滝を越えて行きました。  遡行を終えて明王の禿に出ると眼下に琵琶湖が見え、涼しい風が渡っていました。昼食をすませて赤坂山の頂に立つと日本海側に湧いた雲が周囲の山々を包み、山腹の茅がそよいで高山の趣き。秋はもう近いようです。  帰りにきららの湯でさっぱりした後、偶然入った「寿し政」という店でうな丼を食べました。これがヒット!!カヤックに沢、そして鰻を堪能し、もう夏に未練はないかも?

2015/07/09
7月9日:小田原川は峰山に水源をもつ市川の支流です。高倉の村はずれからリラクシアまでの谷は本谷と呼ばれ、初心者向けのやさしい谷で、私も何回か遡行したことがありますが、今日はずっと降りつづいてきた雨のせいか水量が多く、いつもとはまったく違った渓相を見せてくれました。朝までの雨もいつしか上がり、どんよりとした梅雨空の下ではありましたが、今年初めての沢をたのしむことができました。泳いだり、飛びこんだり、へつったり、飽きる間もなく遡り、黒岩滝は右岸の水流際を直登してシャワーの涼感を満喫しました。 リラクシアでは風呂に入って沢の臭いを落とし、乾いてさっぱりした服に着替えられるのもありがたかったです。ガイドさせていただいたお二人にも満足いただけたなら、幸先のよいシーズンイン。梅雨明けの予感がしています。

2015/06/27
6月27日:今年のテントレックのメインは本を出すこと。やっと原稿が仕上がりました。本当はもう数年前に出していなければならなかったのですが、屋移りをしたり母を送ったり、予想もしていなかった大きな出来事が次々にあって、延び延びになってきました。「ひょうご山蹊記」を出してから10年は長すぎますが、その続編という位置づけです。でも内容は山域紹介ではなく写真のとおり、山歩きと岩登りと沢登り、そして雪山スキーに関する一味違うハウツーものになります。本当はシーカヤックでの海旅も入れたかったのですが、そうすると今の280頁にさらに50~60頁加えることになり、さすがにこれはあきらめました。カットはイラストレーターの次女が描いてくれました。女房はご愛想で面白いと言ってくれますが、身内ぼめしていても始まりません。さてさて、どうなりますことやら。

2014/09/08
9月7日:1昨年にツチノコを見たというTさんの案内で県内某所に出かけてきました。以前2億円の懸賞金を出した町もありましたので、捕獲したらそのくらいはなるでとか分け前は人数割りだとか景気のいい話で盛り上がっていましたが、腰に差した網もむなしく蛇も蟇も見ることなく帰ってきました。収穫は足にくらいついた蛭と途中で見つけたタマゴタケのみ、でも面白かった。死ぬまでに一度は会いたいツチノコとマッタケ、また行くぞ!!

2014/08/31
8月30日:倉谷山は段ヶ峰とも言われますが、この山に登って一番面白いのは栃原の村から稜線までせり上がる倉谷でしょう。この谷を案内してきました。谷の左右には踏み跡もあり、足を濡らすこともなく登られるものの、夏はやはり沢身を行くのが楽しいですね。安全のため一と二の滝でザイルを使いましたが、みなさんほとんど必要ないかのようでした。稜線は丈の低い笹と灌木で見晴らしもよく、頂上には涼しい風が吹いていました。問題は下山に用いた旗ヶ谷の道で、何年か前にここで行方不明者が出たというのも無理もないような荒廃ぶりでした。良いも悪いも含めて、山を楽しんでいただけたでしょうか。ちょっと心配。

2014/07/29
7月21~22日:稚咲内で別れたM氏と連絡が取れて、幌尻岳に登ることにしました。この山に入るには山荘とバスの予約が必要ですが、飛びこみで行けたのは小屋の収容に余裕があったからでしょうか、とにかくラッキーでした。第一ゲートから7.5㌔㍍の林道を歩いたのち、額平川沿いに徒渉を交えて幌尻山荘まで行き宿泊。翌朝は北沢をたどってカールへと出ました。古いガイドブックには登山コース(一般向けではない)として紹介もされていますが今は踏み跡すらなく、人の臭いのしないカール底は別世界のようで、久々にあの、わかる人にだけわかる空気を満喫できたのでした。

2014/07/29
7月19~20日:山はどこからどのように登るかということが重要です。沢は山頂にいたる原初の道と言ってもよく、北海道の道なき山にはそのようなルートが多く残されています。そんな雰囲気を味わいたくてトムラウシへはクワンナイ川から入りました。長い河原歩きの後に始まる魚止め滝からの1㌔㍍は滝の瀬十三丁と名付けられたナメが切れ間なく続きます。源頭の日本庭園は色とりどりのお花で埋められていますが訪れる人も稀です。山頂を往復し、化雲岳を経由して天人峡へと下りました。下山して温泉の湯につかると四肢がほぐれていくのにつれて、心の中に満ちてくるものを感じるのでした。

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