カテゴリ:2012年



2012/12/20
夏から読みはじめたローマ人の物語を終えました。単行本43冊は久々の長編で、私の読了後の感想は平家物語の冒頭の一節と同じになりました。洋の東西、時の古今を問わず人というものは変わらずにあるもののようです。権力の中枢にいる人は、決して無常観などをもってはならず修羅の道を歩むしかありません。でも、権力から遠くはなれている人々もその行使から無縁ではいられないのです。この本に縦横に織りこまれた時代と多くの人々の生きざま、その折々の思想や哲学にふれながら、すぐれた書物というものは他者の生をも我がものとして与えてくれるのだと知りました。

2012/12/17
山に行けない日がつづいています。時間がないわけではなく、ただ、そういう気分になれないだけなのです。屋移り、母の急逝、短いあいだのめまぐるしい変化が、私の日常と平常心を狂わせたのかもしれません。心が満ちていなければ、山への発意もないものだと気づかされました。所在なく裏庭のベンチに腰かけて本を読んでいると、あたたかい初冬の陽ざしと丹生山の山並みがなぐさめとなります。そろそろ再始動をと考えますが、こうしたからっぽの気持ちをだいてもうしばらくすごそうかとも思います。今はそういう時が与えられているのですから。

2012/11/26
11月24~25日:Dちゃん夫妻と立山へ。悪天候をきらって1泊の山になりましたが、目当てのとおり2日目は快晴、微風の初滑りとなりました。はじめて立つ浄土山からの雄山の姿が新鮮でした。竜王とのあいだのボウルをすべってから御山谷をちょっぴりかじり、雷鳥沢のキャンプ地へともどった一日。帰路、最終バスの車窓からながめる夕陽がシーズン明けを祝ってくれているようでした。

2012/11/15
11月14日:社町の奥の三草山にキノコ狩りハイキングに行きました。完敗でした。同行のみなさん、ごめんなさい。この埋め合わせはいつかきっと。この山麓によくシバハリを採りにいっていたのですが、いまはこうして公開してもいいくらいありませんでした。なぜかはわかりませんが、今年はシバハリとの縁が薄いようです。でも、青い空と澄んだ空気、そして紅葉と落ち葉。この近辺を歩くのにいい季節が来ていることをしりました。

2012/11/07
11月7日:就職してからずっと住みつづけていた加古川を出て三木に移りました。高台の気持ちのよい所です。東に丹生山の山並みが、西には高御位山、南に雄岡山、北は遠く笠形山がかすみ見えます。山が見える暮らしにあこがれていました。家も庭も広くなって、終の棲家としてはもったいないくらいです。...

2012/10/20
10月20日:朝から快晴!!こんな日には家になんかこもっていられません。姫路と加古川の境にある高山を歩いてきました。マイナーな山ですが、裏から見る高御位山から桶居山の姿が新鮮でした。実はシバハリを期待していたのですが、さっぱり。今年は少雨だったので出が悪いのか?早いのか遅いのかさえもわかりません。でも、そんなことはいいのです。秋の澄みきった空と風を満喫できたのですから。

2012/10/11
10月10日:余部から三田浜までの香住海岸へ行ってきました。ここは、遊覧船がめぐるほど景観のよいところですが、シーカヤックだと洞門の奥深くまで入りこむことができます。幸い、この日は波がおだやかで、この美しくも険しい海岸をつぶさに見てまわることができました。兄弟赤島の前の入り江にあげ、チゲ鍋で昼食。案内させていただいたお三方はアウトドア関係の仕事をされていて、カヤックの経験もあるので、何のストレスもなく私もたのしませていただきました。秋の海もいいものですね。

2012/10/07
10月7日:三木山森林公園のきのこイベントに参加しました。定員をこえる参加者で、この世界への関心の高さがうかがわれますが、食べたい一心で参加している私のような志の低い人もいて、ちょっと安心。で、感想は。目からうろことはいかず、あらためて奥の深さにため息。個体識別のむつかしさと大切さをおぼえながら、「ヤマドリタケモドキ」をひとつ失敬し、家に帰ってから試食してみました。たいして美味くはなかったですが、まだお腹は痛くありません。勉強はつづきます。

2012/10/06
10月6日:女房と志方の大藤山を登りました。道は少し荒廃が進んでいて、石仏への道は草でおおわれて通行困難。また、大雨で山抜けしたところや倒木もあり、一般向きのハイキング道ではなくなっています。頂上の展望もないままに里山特有の迷路のような脇道や関電の点検路などを踏み分けてのさ迷い歩き。その果てが写真の舞茸と出会いでした。こんな幸運もあるのですね。

2012/10/04
10月4日:きのこの季節になりました。先日、三成山で見つけたノウタケは、内部が白く若い状態なら食べられるそうです。ハンペン状の肉質でフライや吸い物などに、とのこと。食い意地のはった私としては、持ちかえらなかったことが至極残念。次の日曜日は三木山森林公園で開催される「秋のきのこ探検」に参加の予定です。識見をひろめなくては。

さらに表示する